ボイツの日記

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ボイツ式 金縛り活用術

 

 

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2年に1回くらいのペースで、金縛りにあうことがあります。
 
昔は幽霊のせいじゃないかと思い、とても怖かったのですが、
結局あんなものは、体は寝ているのに脳が覚醒しちゃってる状態なんだということを知ってしまってからは少し安心しています。
 
幽体離脱して自分の寝姿を上から見ていた」だとか、
「老婆の霊が胸の上に乗っていて苦しかった」だとか、
心霊体験をする人は、決まって金縛りになってからそういう体験をしているような気がします。
 
体が寝ている分、脳を想像力に全力投球できるので、「怖いな〜」と思っていることが、いつも以上にリアルに想像できてしまい、
脳がそれを本物だと認識してしまうというカラクリだそうです。
 
たまにいる、金縛りになってなくて心霊体験をした人の話を聞くと「この人本物だ…」と震え上がってしまいますが。
 
 
でも基本的には、「金縛り中の心霊体験」は、脳が作り出したリアルなイメージだと思っています。
 
それでも、心霊番組が好きなので、
やはり「金縛り = 幽霊」という方程式が脳に刷り込まれてしまっていて、多少怖いとも思うのです。
 
なので、たまに金縛りになると、
まずは「怖い」と思ってしまいます。
 
でも、1番最近の金縛りの時は、金縛りのカラクリをわかっていたので、なんとか冷静になることができました。
 
その日の夜も、
もう寝ようと思い、電気を消して、
いつものようにベッドで横になっていると、
不意に、
「キーン」と耳鳴りがしてきました。
 
「鬱陶しいなぁ〜」と思っていると、
その耳鳴りがどんどん大きくなっていき、
「なんだ!?なんだ!?」と焦っっていると、
最終的には「キーン」だった耳鳴りが、
「どどどどどっ!」という爆音になり、
「こりゃヤバいな」と思っていたら、
突然、耳鳴りがスッとやみました。
 
そして、
「なんだか、やたら息がしにくくて苦しいなぁ〜。」
と思っていたら、体が動きません。
 
きました。
金縛りです。
 
 
 
よし。
 
 
 
正直、耳鳴りの段階で金縛りがくるのはうすうす勘づいていました。
 
実は、何を隠そう、
僕はこの時が来るのをずっと待っていたのです。
 
早く金縛りになりたかった。
 
それは、ずっと温めていた計画があったからです。
 
その計画とは、
 
ようは、
「怖い、怖い」と思うから、怖いモノを見てしまうのです。
 
だから、僕は
「エロい、エロい」と思ってみたかった。
 
そうすれば怖いモノではなく、エロいモノが見られると考えたからです。
 
これをずっと試してみたかった。
 
そう思った僕は、金縛りにあいながら、強くエロをイメージして、
この後、訪れるであろう大エロス祭りに胸を高鳴らせました。
 
これをマスターさえすれば、世の中のエロい女全員を抱ける。
しかも合法でです。
何の法も犯してはいません。
不倫にもならないでしょう。
芸能人にも教えてやりたい。
 
しかし、現実は厳しいようで、
なかなか思うようにはいきません。
 
イメージしても、イメージしても、
なかなか裸のキャサリン妃はやってきません。
 
おかしいですね。
うまくいくと思ったのに。
 
そうこうしているうちに、金縛りが解けてしまいました。
 
温めていた計画がうまくいかず、
ガッカリした僕は、もうこんなバカなことは諦め、寝てしまおうと思いました。
 
すると、
また例の耳鳴りが鳴り始めました。
 
「またきたぞ!」と、耳鳴りに歓喜しながら、
もう一度、金縛りエロスにチャレンジしてみることにしました。
 
しかし、
やはり結果は同じで、何も起こらないまま、金縛りも解けてしまい、また残念な結果に終わってしまいました。
 
人生そんなに甘くない。
 
結局、こんなものは所詮、夢物語でしかなく、実際にやろうと思うこと自体が間違っていたのかもしれません。
もう諦めようと思いました。
 
すると、
またしても、金縛りの予感が。
 
欲しいモノというのは、「欲しい欲しい」と思っているうちはなかなか手に入らないのかもしれません。
そして、それを「まあいっか」と諦められたときに、意外にもあっさり手に入ってしまったりするんだと思います。
きっと金縛りも一緒です。
次は成功するでしょう。
 
もうその時は耳鳴りがしてたかどうかわからないくらい集中してました。
この後に絶対金縛りになるぞという感覚みたいなものがありましたので。
 
なので、また金縛りになって体が動かなくなる前に、今までのやり方にプラスαして、少しアレンジしてみることにしました。
いつまでも同じやり方をやっていたのでは進歩がありませんからね。
 
今までは、とにかく頭でエロいことを想像して、その時を待つというスタイルだったのですが、
今度は外部からも、少しそういう刺激を入れてみてはどうかと思いついたのです。
 
そして、金縛りが来る前に、
僕はとっさにアソコを握りしめました。
 
頭で想像するだけでは物足りなかった興奮を、
外部からも物理的な刺激を入れるというアプローチによって、さらにエロパワーを増幅させるという魂胆です。
 
成功しました。
 
アソコを握りしめたまま、金縛り状態に突入できました。
 
これでやっと夢の国へ行けます。
そこでイギリス王室のあのお方をめちゃめちゃに抱きたいと思います。
 
いいや、抱かれたい!
 
 
 
 
…ん?
 
 
…何も起こりませんね。
 
 
外部の刺激と、内側からの妄想力とのダブル攻撃で、完璧だと思ったんだけどな。
 
困ったな。
 
 
 
これじゃあ、ただアソコを強く握りしめたまま動けなくなっただけだ。
 
 
 
そして、
その晩はもう金縛りが解けることはなく、
僕は自分のモノを虚しく握りしめたまま、
ただただ深い眠りへと落ちていくのでした。
 
バカみたい。
 
 
 
 
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